特徴及び用途
WEL 308 はオーステナイト系ステンレス鋼被覆アーク溶接棒で、化学機器、化
学容器、各種プラント、ステンレス鋼建築構造物などの溶接に用いられます。
溶接作業性、溶着金属の耐食性および機械的性質も良好であり、優れた耐溶接
割れ性を有します。
作 業 注 意
1. 原則として予熱は行わず、パス間温度は150℃以下にして下さい。
2. 溶接棒の再乾燥は200~250℃で1時間くらい行って下さい。
溶着金属の化学成分の一例(%)
C Si Mn Ni Cr
ES308 ≦0.08 ≦1.00 0.5~2.5 9.0~11.0 18.0~21.0
製 品 0.07 0.41 1.36 9.86 19.94
溶着金属の機械的性質の一例
引張強さ MPa 0.2%耐力 MPa 伸び %
ES308 ≧550 ─ ≧30
製 品 570 411 47
溶接電流値(AC & DC 棒 ⊕ )
棒径(mm) 1.6 2.0 2.6 3.2 4.0 5.0 6.0
棒長(mm) 250 250 300 350 350 350 350
電流範囲
(A)
下向 30~45 35~60 55~80 70~120 100~150 150~220 170~230
立向
上向 25~40 30~50 50~70 65~105 85~135 ─ ─
フラックス系統:ライムチタニア型
識別色
端面:黄
溶 接 姿 勢:全 姿 勢 側面:─